目次
- ○酵素力を低下させるNG習慣10
- ○毎日の食事で酵素をしっかり補給しましょう
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酵素力を低下させるNG習慣10
NG1 過食
食べ過ぎは消化酵素を大量に使ってしまいます。そうなると代謝用の酵素が消化に回されるため、代謝がとどこおり、肥満、肌荒れなどさまざまな不調が起こったり、免疫力が低下して慢性病を招いたりします。
◆解決策
食事は腹六分目が理想!腹八分目から始めましょう。
NG2 食べてすぐ寝る
人の生理リズムでは、午後8 時から午前4時までは「吸収と代謝」の時間(P 67)。この時間帯に食べてすぐ寝ると、休息すべき消化酵素を無駄に使ってしまいます。また酵素のはたらきも弱いので、消化不良を招きます。
◆解決策
午後8時までに食べ終わり、寝る前3 時間は食べないようにしましょう。
NG3 肉・魚・卵をとり過ぎる
動物性たんぱく質のとり過ぎは、消化酵素の大量消費を招きます。おまけに消化しきれなかったたんぱく質は窒素残留物となって血液をドロドロに汚して、全身に悪影響を及ぼします。
◆解決策
動物性たんぱく質は控えめに。食べたときは、その2倍以上の量の生野菜、果物を食べましょう。
NG4 生食が少ない
酵素は48℃以上になるとはたらきが止まります。そのため長時間加熱したものや、レンジ調理したものに酵素は含まれていません。加熱食に食事が偏ると、おのずと酵素不足におちいります。
◆解決策
生の野菜や果物を積極的にとり、生食と加熱食のバランスを6:4に近づけるようにしましょう。
NG5 白砂糖と悪い油のとり過ぎ
菓子類に含まれる白砂糖(ショ糖)や、スナック類、加工食品、マーガリンに含まれるトランス型油脂は、〝消化酵素ムダ遣い食品〟の代表です。とり過ぎると腸の腐敗を招いて、免疫力の低下を招きます。
◆解決策
「とらないように意識する」からはじめましょう。
NG8 長期間、西洋薬を飲んでいる
治療薬といえども薬は体にとって異物なので、解毒するために代謝酵素を大量に使います。「薬を飲んでいるのに体調が悪い」と感じたら、代謝がおろそかになり、体が悲鳴をあげているサインです。
◆解決策
主治医に断薬か減薬を相談し、生食を増やしましょう。
NG9 たばこを吸う・お酒を飲み過ぎる
発がん物質をふくむたばこは、酵素を無駄遣いするだけでなく、活性酸素を大量に発生させる万病の元。「百薬の長」といわれるお酒も飲み過ぎは禁物。消化酵素、代謝酵素を大量に消費します。
◆解決策
たばこはやめましょう。お酒を飲む人は、週2~3日は休肝日に。
NG10 夜更かしする
酵素は、夜間に作られます。夜更かしすると、酵素を十分に産生できなくなります。また、本来は組織の修復や細胞の入れ替えのためにはたらく代謝酵素が、エネルギー産生にも無駄に使われてしまいます。
◆解決策
午後11 時までには床につき、7~8時間は眠りましょう。
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毎日の食事で酵素をしっかり補給しましょう
生の野菜と果物をたっぷり食べる
酵素がほかの栄養素と大きく異なるのは、「生きているたんぱく質」であるという点です。酵素が活性化するのは40 ~ 48℃。53℃以上に加熱すると活性力は失われてしまいます。生きた酵素を補給するには、生の野菜や果物をたっぷりとること。1日の食事のなかで、生食を増やすことが大切です。理想的には生食と加熱食の割合は6:4。これが無理なら、できるだけ生食を増やすよう心がけましょう。動物性の食品からも酵素をとることはできます。魚は刺身やたたき、カルパッチョにするといいでしょう。生肉は食中毒の恐れがあり、おすすめできません。生卵を食べるときは、白身にアレルギー物質が含まれているので、黄身だけにしましょう。納豆や味噌、ぬか漬け、キムチ、ピクルスなどの発酵食品からも生きた酵素を補充することができます。食べる順番、食べる時間もひと工夫
酵素をうまくとり入れるコツは、まだあります。食事は生野菜や果物、発酵食品から食べ、その後加熱したものをとります。この順番にすると食物酵素の消耗を防ぐことができます。酵素を効率よく活用するには、体の生理リズムに合わせて生活することも大切です。酵素を中心とした「酵素栄養学」では、1日を次のように3つに分けて考えています。①午前4時~昼12時
排泄の時間
②昼12時~午後8時
栄養補給と消化の時間
③午後8時~午前4時
吸収と代謝の時間
このリズムに合わせると、朝食は軽めに、夜は午後8時までに終えることが理想です。
食事を変えれば病気は治る
Part1 「腸」からつくる健康ライフより
おいしい、低カロリー、カンタン、手早い。酵素栄養学の第一人者と食医食・活性酸素除去料理の2人がタッグを組んで作る健康料理ブック!体質改善・疾患治療をはかる上での、かつてない強力な食事療法。