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- ○発酵食品で免疫力もパワーアップ!
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発酵食品で免疫力もパワーアップ!
発酵食品は腸内環境を整えてくれる日本人の食生活に根づいている味噌、しょうゆ、ぬか漬け、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品には、腸内環境を整える優れたはたらきがあります。乳酸菌や麹菌などは目には見えませんが、酵素を使って食材に含まれる糖やでんぷん・たんぱく質を分解・合成してエネルギーを作り出し、成長・分裂しています。こうした代謝活動を「発酵」といい、これによって元の食材が有用な食べ物に変化したものを発酵食品といいます。乳酸菌パワーを活用しよう発酵を助ける乳酸菌には、味噌や麹、酢、納豆などに含まれている植物性乳酸菌と、ヨーグルトやチーズに含まれている動物性乳酸菌があります。どちらも有用なはたらきをしますが、植物性の乳酸菌は、酸に強いという性質があります。胃を通過するときに出会う胃酸をものともせず、生きたまま腸に達するので積極的にとるといいでしょう。微生物パワーで生まれた発酵食品には、次のようなはたらきがあります。
1 善玉菌を増やし腸内環境を整える微生物の代表ともいえる乳酸菌は生きたまま腸に届きます。善玉菌はこれをエサにして勢力を拡大。悪玉菌の増殖を抑えます。
2 腸管が活性化し免疫力がアップ乳酸菌などのはたらきで腸内環境が整い、腸のはたらきがよくなって、腸管の免疫力が高まり、病気にかかりにくくなります。
3 食材がおいしくなる発酵によって生じるアミノ酸や核酸は、いわゆる“ うまみ成分”。これにより元の食材にはない、コクや風味などが加わり味わいが増します。
4 栄養価がアップする発酵の過程で作られる酵素のはたらきで、ビタミンなどさまざまな栄養成分が生み出され、栄養価が上がります。
5 消化吸収がよくなる食材のたんぱく質やでんぷんは、微生物の酵素で分解されるので、胃腸に負担がかからず、栄養素の消化吸収率がよくなります。
6 保存性がアップする発酵が進むと有益な微生物が増える影響で、食材を腐敗させる菌の増殖が抑えられ、保存性が高くなります。
7 酵素をしっかり補給できる
発酵の過程では、食材を分解するためにいろいろな種類の酵素が作られます。発酵食品はいわば酵素のかたまりです。生の野菜や果物からとれる食物酵素は、ジュースにしたり、すりおろしたりすると、数分で活性を失ってしまいます。一方、発酵食品の場合は、時間が経っても酵素の活性は保たれています。冷蔵庫にぬか漬けや野菜のピクルス、ザワークラウト、納豆などを常備しておくだけで、毎日、手軽に酵素を補給することができます。
ただし酵素は熱に弱いので、味噌汁を作るときは、だし汁をぬるくしてから味噌を入れましょう。
食事を変えれば病気は治る
Part1より
おいしい、低カロリー、カンタン、手早い。酵素栄養学の第一人者と食医食・活性酸素除去料理の2人がタッグを組んで作る健康料理ブック!体質改善・疾患治療をはかる上での、かつてない強力な食事療法。
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