目次
- ○食事で腸を元気にして、免疫力を高めよう!
- ○善玉菌が喜ぶのはこんな食品
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食事で腸を元気にして、免疫力を高めよう!
人の体を樹木にたとえると人体の器官の役割を樹木にたとえると、食事の大切さがわかります。葉は光合成でガス交換を行っていますから、人の肺にあたります。枝や幹は体の骨格や筋肉に、樹液は血液やリンパ液にあたります。もっとも重要な樹木の根は、人の小腸に相当します。地下深く張り巡らされた根は、栄養吸収細胞から土壌の栄養分や水分を吸い上げ、樹木全体に栄養を送りこみます。土壌が汚染されていれば、根は毒素を吸い上げ、それが続けば樹木は枯れてしまうでしょう。腸内環境の悪化は「汚染された土に生えた木」と同じでは、人間の場合はどうでしょうか? 人間の栄養吸収細胞は、小腸の空腸・回腸のなかにある腸絨毛です。腸絨毛1本につき、5000個もの栄養細胞があり、小腸全体では1500億個にもなります。これら膨大な数の細胞は吸収した栄養を、血管から全身に供給しています。つまり私たちも樹木と同様、よくないものを食べ、土壌にあたる腸内環境が悪化すれば、病気になってしまうのです。よい土なら樹木がイキイキと成長するように、人間も腸内環境によい食事をとれば健やかに暮らすことができます。善玉菌が喜ぶ食事とは?腸内環境を良好にするには、善玉菌を増やすことが大切です。生野菜、果物、海藻、豆類、漬け物などには、善玉菌の好物がたっぷり含まれており、これらを食事にとり入れると、善玉菌は勝手に増えてくれます(個々の食品については、38ページ以降で詳しく説明します)善玉菌が喜ぶのはこんな食品
食物繊維野菜や海草、豆類などに豊富に含まれている食物繊維は便通を整え、クリーンな腸内環境を保ちます。腸の居心地がいいと、善玉菌も喜んでどんどん増えます。また、食物繊維は善玉菌のエサになります。善玉菌が食物繊維を分解するときに作られる酢酸は、腸内を酸性にして、悪玉菌を押さえ込むはたらきがあり、善玉菌の勢力拡大にひと役買います。酢酸などの短鎖脂肪酸は、健康維持にたいへん役立ちますが、これは腸内が“発酵”状態のときに生まれます。発酵は、腸内環境がきわめてよいときに起こる現象です。
発酵食品ぬか漬けや納豆、みそなどの発酵食品には、善玉菌のエサになる乳酸菌がたっぷり含まれています。植物性の発酵食品に含まれる乳酸菌は、生きたまま腸に届くため、効率よく乳酸菌を増やすことができます。
低GI食(低糖質食品)GIとは「グリセミック・インデックス」の略語で、GI値は血糖値を上げる速さを表す指標です。高GI食は、糖質が多く消化酵素を激しくムダづかいさせます。一方、低GI食は食物酵素のムダづかいが起こらず、酵素不足を防ぎます。食物酵素が効率よく使われ、消化不良を防いで腸内の環境も良好に。善玉菌が増えやすい環境を作ることができます。
食事を変えれば病気は治る
Part1より
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